■三島 新宿で買い物を済ませて、電車に乗り自宅を目指す。 平日の昼の3時すぎ。 西武新宿線の人もまばらな客席。 普段は立ちっぱなしの自分も遠慮なく席に座り、 The White Stripesの「Stop Breakin' Down」をかける。 いまごろ気がついたけど、
その時、目の前になにかの紙きれが飛び込んできた。 びっくりしてイヤホンをつけたまま頭をあげると、
「よかったら、これどうぞ」
なにかと思うと、 ああ、三島由紀夫の伝記映画だったかな?? 突然知らない人から、 特に東京では。
「ああ、ありがとうございます」
ニッコリ笑って会釈すると、 「今度、新宿で公開されるのよね。よかったら観にいってね」 そういうと、さらに割引券らしきものを私に差し出す。 「ありがとう。 「いやいや、違うよ。 そういうと老人は まばらとはいえ、周りの乗客の視線も気にせずに(;´Д`A
囚えられてしまった!!
最初は
「お兄さんは駅どちら?」
“私かい? 私はここからまだ8駅先の駅だよ。 なんだよ、電車全然進んでねぇよ・・・。”
気まずい時間がとてつもなく長く感じ、 果敢にも、ウトウトとうたた寝するフリもしてみたが、 老人には通用せず、
「日本国を憂いていたんですよね」
老人は延々と三島講義を続けている。 早くやめてほしいが、 「昔はよかった」
長い時間を経て、 私はここ何年かで一番大きく深い、
自宅に帰ってからwikiで検索してみたら、 これも何かの縁かもしれないね。 私ももうすこし文学や思想についても触れないといけないか。
ところで、 あれは否定する。 |