■田舎暮らしは恐怖がいっぱい







和歌山在住時代、我が家は超激安の2階建ての、
1階に6畳、2階に台所、6畳、4畳半、そして外に風呂というアパートに住んでいた。

建物のすぐ後ろが山になっており(山に半分くっついているように見える)、
四季を問わず動物や昆虫が多かった。田舎暮らしをしたことのない人に教えてあげましょう。


田舎暮らしは(場所によっては)こんな怖い思いをするということを!!




■害虫1

昔猫を飼っていたことがありました。

仕事に行っている間は外に出していたので、
帰ってきた時はきれい好きの猫といえどもうす汚れてるんですよ。
で、汚れと一緒にいろんな生物を持って帰ってくる。
ノミ・ダニ・南京虫といったところです。


ノミは一度夏に大量発生したことがあって、
“なんかおかしいぞ??”と思って見ると、
部屋の中をゴマみたいなのが無数に飛び跳ねている。
猫がボクの隣でしきりに首のあたりを後ろ足でかいている。
しだいに私も体中をかきむしるようになりました。


ものすごくかゆいんだ。


おもけに噛まれたところは真っ赤になって固くなるし。
ふとんの上とか、フンがいっぱい落ちてるの。
かゆいな・・と思って腕を見ると生まれたばかりの半透明な子供のノミが
ボクの腕にしがみついてチューチュー吸っている。
スケルトンな子供のノミの体がみるみるボクの血液で満たされて
どす黒くパンパンにふくれあがっていく姿はゾッとしますぜ。


部屋中バルサン炊いたからって安心しちゃいけない。
ノミの怖いのは卵なのだ。
成虫がしんでも腹の中の卵は生きているから
そこからバンバン生まれてくるし、
すでに卵が産み落とされている場合はバルサンにほとんど効き目はない。
その証拠にその直後にまた家中がノミだらけになりましたから。
それからノミをつかまえてもつぶしてはいけない。
つぶすと体から卵が飛び散りまたまた大発生するから始末に負えない。
つかまえる時はガムテープにくっつけてから焼いてしまおう。

ちなみにノミってけっこう固くて、爪でつぶそうとしてもなかなかつぶれない・・。


世界広しといえども空中をピョンピョン跳びはねるノミを上段足刀蹴りで叩き落とし続けた男はボクくらいでしょう。




■害虫2

ダニはご存じですね?

ちっちゃなクモみたいなヤツです。
こいつも噛んできますがノミにくらべれば大した敵ではありません。
もっとも病気やアレルギーの原因を運んでくるやつもいますから注意は必要です。
でもペットが運んでくるやつは肉眼で見えるような大きなものです。


世界広しといえどもダニを相手にクロスワードパズルの早解きを競い合った男はボクくらいでしょう。




■害虫3

それから南京虫。

南京虫というのは、小さなテントウムシだかクモみたいな形してます。
ボクが見たのは赤い色してました。
ある日、猫の鼻にハナクソがついてた。
とってやろうとするとこびりついてとれないの。
よく見ると赤茶色したテントウムシみたいなのがくっついている。

こいつがすごいやつで、
ピンセットではがしてやろうとしてもこびりついて取れない。
よく見ると6本だか8本だかの足が猫の鼻の皮膚に突き刺さって埋まってしまっている!!
この野郎、自分の体がはがされないように皮膚に同化してやがるんだ!!
とるの大変でしたね。
引きはがす時の猫のちょっと痛そうな表情に萌えましたけどね(笑)
それから南京虫というのがこれまたノミ以上に固い皮膚なんですな、コレが。



世界広しと言えども南京虫とタンカの切り合いした男は私くらいじゃないでしょうか。




■害虫3

そして大本命のムカデ。

こいつはシャレにならない。
刺されると長時間激痛が走るし、
第一ノミやダニなど比較にならないくらいに見た目が気持ち悪いし怖い。
だって百足だぜ!?
なんであんなに足があるんだ!!
まさに悪夢を具現化したようなデザインをしてますよ、ムカデってば。


それでですね、その家というのが山の麓にあるということで湿気が多いのか、
ムカデが好んで入ってくるんですよ。
あらゆるところに潜んでいるから油断なりません。
廊下を這っていたり、天井から落ちてきたり、
靴の中に入っていたり、ふとんの中だって油断できない。
着たばかりのセーターの中から落ちてきたこともある。
・・・・ああ・・嫌だ嫌だ・・・。


梅雨の時期なんか半分ノイローゼになりますよ。
夜電気消したら、壁を這う音や天井から落ちるボトッって音が聞こえてきたりする。
オチオチ寝てられない。
とにかくピーク時にはものすごく現れました。
多いときは一日2〜3匹。ほとんど毎日のように一匹は見ましたからね。
呪われてるんじゃないかと思いましたよ。

一番強烈だったのが風呂場のタオルにくっついてた時。
シャワーをあびて、壁にかけていたタオルで顔を拭いたとたんやられました。
最初カニのハサミにはさまれたのかと思った。
タオルを見ると超特大の油ぎった極太ムカデがへばりついていた。
その後2時間くらい部屋でのたうちまわって呻きましたね。

大の大人が真夜中に声出して呻くんですよ?
どのくらい痛いかわかるでしょうか?
鼻のてっぺん(人中=急所)を刺されたので涙が異様に出てきましてね。
あとでぬぐったタオルがしぼれたくらいです。


後にムカデにはショウノウが効果的との情報を得て、
試してみたところ、これがすごく効く。
部屋がしばらく臭くなるのを我慢すれば安眠できるようになりますよ。
一匹も出てこなくなりました。
廊下で一匹だけ見かけましたけど、
なんだかショウノウの効果なのかヘロヘロに元気がなくて、ヨタヨロしながら逃げていきました。
逃がさずにトイレに流してやりましたけどね。


世界広しと言えどもこれだけの数のムカデとタイマンした男というのもボクくらいのもんじゃないでしょうか。
おかけでムカデ博士の称号を得ました。




■ネズミ

そして最後はネズミ。

1回はネズミホイホイで捕獲。
2回目は嵐の夜に風呂場の浴槽に落ちて出られなくなったドジなネズミ。

この時は困りましたね。手でつかむ訳にもいかず、風呂にも入れないし。
火箸でつかもうとしたんですけど、さすがに野性ですね。
ムキーーーーーッッってものすごい剣幕でしたよ。

逃がしてやろうとしてんじゃん・・・・。

結局窓に橋作ってやって出るの待ちましたよ。


世界広しといえども闖入者に遠慮して風呂に入れなかったお人好しの男はボクくらいのもんでしょう。

・・・ウソ。ホントは火箸で掴むの気持ち悪かっただけ(笑)
だってブニュッて感触が・・・・。アア、キモイキモイ・・・



このへんでやめておきましょうか・・・。
後はすさまじくグロい内容になってしまうので・・・。

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