●ジョン・スタッカー
このシリーズの主人公。 とにかくタバコを常にふかしているチェーンスモーカー。 相棒ピートに「まるで昔観た映画の蒸気機関車だ」と言われ、 ナオミからは「あなたの血は真っ黒よ」と言われる。 何故か防水マッチを愛用する。 口が悪く、すぐ人を怒らす。 実際の年齢より若く見られる。感情の起伏はあるのだが、無愛想に見られる。 手が早い。口より先にまず拳が出る。 子供が苦手だ。あの小さい生き物が最大の敵だ。 サイフを持たず、金は無造作にポケットに放り込む。 車よりバイクを好む。 メカ類は基本的に多機能なものを好まない(銃だけは十分多機能ですけど・・・) ルシィの死後は用心深さと深酒の癖がつく。 1話目の冒頭、酔っぱらってパーキングメーターをたたき壊してる時には、 もうルシィは生きていない。 ルシィの死後は彼女の形見のペンダントとルシィの飼っていたペットのルークを大切にする。
◆ジョンの過去
ジョンと姉のフローレンスは親に捨てられた子として育った。 環境劣悪なスラムで、姉フローレンスはジョンが大きくなるまで体を張って育てる。 18歳のころになるとジョンは生きていくためと、姉を守るためにギンディという男の組織で働く。そのことが後々まで彼を苦しめることになるのだが。 ジョンがいさかい事からギンディの右腕を殺害、組織から逃走。 フローレンスを連れてスラムを離れる。 そこでBHとなったジョンは、組織でのノウハウを活かしてメキメキと頭角を現していく。 しかし、そんなころ姉のフローレンスが難病に冒され(スラムでの生活も原因)、 姉を救えるのは前々から誘いのあったスポンサーの抱える病院施設だけだ。 ジョンは姉の世話を頼むかわりに自由を奪われる。以後、彼は仕事を選べないBHとなる。 かくして、スポンサーの指示で指名手配犯を追いながらも、 ギンディの刺客にも狙われるというややこしい図式となる。
◆ジョンの顔と特徴
髪ダークブラウン。瞳ブルー。身長180cmくらい。 目尻のまつげだけが上に向いてはねているため、少しだけ目がつって見える。 体はシェイブされたスリムな逆三角形。前髪で隠れているが、頭部左の生え際に傷跡あり。
◆格闘
1対多の格闘に無類の強さを誇る。結構これでカタをつけてしまう。 銃が出てこないパートもあるし、実は実弾はあまり撃たない。
◆ルシィの形見のペンダント
愛と幸運をもたらす(こんなフレーズ好きなのよね)とされる、ルシィの星の伝説の虫をデザインしたペンダント。誕生日祝いに、育ての親であるベスにプレゼントしてもらったもの。 ルシィの死後ジョンが身につける。寝る時も肌身離さない。
◆十字架のコート
コートとブルゾンタイプの2種類があり使い分ける。コートは装備を隠すため、 ブルゾンは動きやすく軽量(コートに比べれば)。 どちらもバイクメーカーやらなんやらのワッペンがベタベタ貼られている。 コートは腰のあたりがくびれており、裾の周囲数カ所に重しが付けてあり、 風でひるがえることがないが、コウモリの羽のように節々で広がり独特な形状を見せる。 生地は形状記憶系ラバーで、傷が付かない。表面の奥にインナーを入れてあり、 その間に金属のメッシュを埋め込んでいるため、 軽量化してあるとはいえ、ひどく重たい。
◆皮のグローブ
バイク用の拳と指をカットした黒の革製のものを愛用。
◆服の色
黒、紺、白色のものを好む。シャツは胸までだらしなくはだけて着る。
◆ブーツ
曲げると特殊な素材が節足動物のように動き、鎧のようなデザインになっている。数カ所にリベットを打ち込んである。
◆バイク
自由自在。ほとんど足である。自分のがあるくせに、よく現地で人のを盗む。 いたるところで行われるならず者のストリートレースには小銭かせぎとひまつぶしに出場する。 スズキのレトロな1500ccを、ピートがカリカリにチューンしたものを愛用。 低速スカスカのピーキーさ(※)だ。古臭い汚らしい外観に観客は口を揃えてこう言う。 「あんなの走るのかよ」 (※)低速を犠牲にして高回転域でパワーを出す特性のこと。レーサーのマシンや走り屋に多い。
◆銃
18歳のころ、対立する組織のスゴ腕の殺し屋を倒した時の戦利品。以後愛用する。威力があるが、反動も大きくクセがあるため取り扱いが難しい。 銃口が2つあり、上の45口径の銃口に、下は散弾・スタン・フレア・ジェル(※)・小型グレネードと弾種で変えられる。この機能は前のオーナーが改造して付けたものだが、気に入ってそのまま使っている。結構ムダかも・・・。でも実は捕獲用のメイン・ツール。 クセはあるが、構造が簡単で整備しやすく、故障がほとんどない。 コートといい、銃といい、ピートに「何でそんな使いにくいのばかり選ぶんだ」と言われる。 (※)はじけて炸裂すると白いジェルが広がり標的を固めてしまう。(4話の対シャロン戦他)
◆ジョンの住み家
市街地から少し離れた一軒家。お世辞にもきれいなところとはいいがたいが、広めの二階建て、地下二階の家にピートと住む。生前のルシィもここでこの2人と共に暮らした。 ジョンの生まれたスラムほどではないにしてもガラの悪い住民が周辺で暮らしている。 ここではジョンはちょっとしたカオで(問題解決してくれたり、飯をごちそうしてくれるから)、住民の多くに「兄貴」と慕われているので、ジョンとその仲間に危害を加える者はこの街には皆無だ。 周囲の住民は、むしろ外敵から身を守ってくれるガードマンでさえある。
◆稼いだ賞金
稼いだ賞金で近所の住民に飯をつくらせて、食べさせてやっている。特に使い道がないから。 自分も喜んで食べているので、慈善事業ってわけでもない。にぎやかなのが好きなだけだ。
◆ひそかな楽しみ
相棒ピートとは兄弟同然の仲なのだが、ピートの女好きなのをよく知っていて、バカンス中のピートを探し出して、TV電話でジャマするという嫌な趣味ももっている。
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